キャラメルの表面に「溝」が彫られていることは誰もがご存知であると思うが、この「溝」には包み紙とキャラメルとをくっつきにくくする以外に、ある重要な役割が秘められている。
キャラメルの材料のうち、「砂糖」は特に市場価格の変動が著しく、時には急激に高騰する場合もある。そうすると、キャラメルの一個あたりの値段も高くなるのだが、値上げをするとどうしても売上げが落ちてしまう。そんな時は、メーカー側がキャラメルの「溝」を深くして容量を減らし、少しでもコストを下げて利益を確保しようとするのだ。キャラメルのあの小さな「溝」には、メーカーの生き残りをかけた大きな知恵が隠されているのである。
キャラメルのパッケージに、『内容量○○グラム』とは記載せず、『○○粒』とだけ記してあるのはこのためであり、キャラメルの「溝」の深さは、これまでにもたびたび変化しているのだ。
都市伝説の解説
製造過程のローラーの凹凸により生じる
何となく信じてしまいそうな内容ですが、実際にはこのような容量操作は行われておりません。製造過程において、キャラメルの生地を伸ばすのにローラーが用いられますが、そのローラーに滑り防止のための凹凸が刻まれており、その結果としてキャラメルに「溝」が生じるそうです。いわば、製造過程の副産物ともいえますね。
一方、板チョコレートの溝は?
ちなみに、板チョコレートに刻まれている「溝」は、チョコを割りやすくするためではなく、製造過程でチョコが早く冷え固まるための工夫であるそうです。知っていましたか?