スペインで生まれ、日本でも人気の棒付きキャンディ「チュッパチャプス」。1977年に日本で発売以来、ずっと30円という値段で愛されてきたが、2004年7月1日には40円に値上がりされた。他のお菓子と比べ、少し割高に感じたことがないだろうか?実は、「チュッパチャプス」の値段が高いのにはある理由が隠されている。
有名画家が包み紙をデザイン
それは、「チュッパチャプス」の包み紙が大きく関係している。なんと、あの包み紙の奇抜で独特なデザインは、かの有名なピカソによって描かれたものなのである。チュッパチャップスが世界展開される際、考案者がピカソに頼み込んでロゴを作成してもらい、それが今日の包み紙のデザインとなっているのだ。ピカソがデザインしたために、包み紙の著作料が高額となってしまい、販売価格に影響しているのである。
都市伝説の解説
チュッパチャップスはスペイン発祥
アメリカが発祥のお菓子だと思っている方も多いかもしれませんが、チュッパチャプスは1958年にスペインのバルセロナで誕生しました。キャンディの形状がサッカーボールに似ていることから、当初はスペイン語で「ゴール」を意味する「GOL」という名目で発売されましたが、名前があまり浸透しなかったため、1961年に現在の「チュッパチャプス」という名称に変更されました。
デザインしたのは「サルバドール・ダリ」という画家だった
そして1969年、そんなチュッパチャプスを世界進出させるため、考案者のエンリケ・ベルナートはスペイン出身の世界的な画家にロゴデザインの依頼を持ち掛けたのです。それはピカソではありませんが、有名な「サルバドール・ダリ」という画家でした。ダリがヒナギクをあしらってデザインしたロゴをエンリケはとても気に入り、それが今日のチュッパチャプスのロゴマークとなったのです。
「サルバドール・ダリ」も「ピカソ」も同じスペイン出身
サルバドール・ダリがデザインしたにも関わらず、同じスペイン出身の画家であるピカソの方が知名度が高く、チュッパチャプスの販売価格が高いことから、今回のような都市伝説が誕生したのでしょう。