「心理テスト」というと、簡単に性格を判断できる手段として馴染みのあるものである。しかし、それは時として犯罪者の精神鑑定で用いられる場合もある。それでは、実際に犯罪者に対して行われた「心理テスト」を、皆さんにも尋ねてみよう。
あるところに、「お父さん」と「お母さん」と「子供」の三人の家族がいました。しかしある日、「お父さん」が交通事故で亡くなってしまい、その後「お父さん」の葬儀が行われました。葬儀には「お父さん」の会社の「同僚たち」が大勢やって来ました。そこで不謹慎にも、「お母さん」が「同僚の一人」に一目惚れしてしまいます。それからしばらくして、「お母さん」は「子供」を殺害しました。
ここで問題です。どうして、「お母さん」は「子供」を殺してしまったのでしょう?
これを受けた多くの犯罪者は、「同僚と再婚した際に子供が邪魔になるから」や、「夫の突然の死により精神が異常になったから」と答える。しかし、凶悪殺人犯などの嗜虐嗜好が極端に強い人間に限ってはこう答えるのだ。
「子供を殺して葬儀を行えば、また夫の同僚に会えるから…」と。
過去にこう答えたのは、「宮崎勤」と「麻原彰晃」だけだったという。
都市伝説の解説
精神鑑定で使われることはない
「宮崎勤」がこの「心理テスト」を作成したとの情報もありますが、実際のところ、犯罪者の精神鑑定においてこのような信憑性のない手段を用いるとは考えられないとのことです。
「八百屋お七」が元ネタ
また、今回の都市伝説は江戸時代の「八百屋お七」という伝承が元になっていると考えられます。「八百屋お七」とは、江戸時代の八百屋の娘であった「お七」が、家が火事になって家族でお寺に避難した際、ある男性と出会って恋に落ち、その後もう一度その男性に会いたいという願いから、実家に放火してしまうという物語です。放火の後、火はすぐに消されて大事には至らなかったものの、当時の江戸幕府は火事を最も恐れており、「お七」は火あぶりの刑に処されたようです。また、「お七」が1666年生まれであったことから、現在にも続く「ひのえうま」の迷信の元になったとも言われています。
ちなみに私は、この「心理テスト」の回答が前者の方だったので一安心しました。この都市伝説は語れば盛り上がると思うので、皆さんもぜひ、お友達の深層心理を見抜いてみて下さい。ただし、後者の回答が飛び出した際の保障は致しません。