怖い都市伝説

死のネックレス

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死のネックレス
ある日、女子高生のA子さんは友達のB子さんに、B子さんが海外旅行で買ってきたという不思議な「ネックレス」を見せてもらう。何の宝石かは分からないが、それには青白い光を放つ石がついていて、B子さんはとても気に入った様子で、A子さんに自慢してきた。そしてその日から、B子さんは毎日この「ネックレス」を身に付けるようになった。

しかし、それから何日か経つと、B子さんは急に学校に来なくなってしまう。心配したA子さんがB子さんの家にお見舞いに行くと、B子さんは「何だか、金属アレルギーになってしまったみたい」と語り、よく見るとB子さんの「ネックレス」をしている周りの皮膚が炎症を起こしており、所々皮が剥けている部分もあった。A子さんは心配に思ったが、「大丈夫、そのうち治るから」というB子さんの言葉におされ、学校でB子さんの回復を待っていると約束を交わした。
しかし、その後もB子さんが学校に来ることはなかった。

それから一ヵ月ほど経ったある日、B子さんから「うちに来てほしい」とのメールが届き、A子さんはすぐにB子さんの家へと向かった。A子さんがB子さんの家に着くと、そこには完全に変わり果ててしまったB子さんの姿があった。ガリガリに痩せこけた体、ほとんど抜け落ちてしまった髪の毛、それに皮膚も黒っぽく変色している。
驚いて言葉も出ないA子さんに、B子さんは震える手で「これを受けとって欲しいの…」と言いながら、あの青白く光り輝く「ネックレス」を渡してきた。「もう私にはいらないから……」
それから3日後に、B子さんは亡くなった。

B子さんから「ネックレス」を託されたA子さんは不吉に思い、親戚のおじさんが経営している宝石店に「ネックレス」を持って行き、調べてもらうことにした。すると翌日の朝、おじさんからA子さんに怒鳴り口調で電話がかかってきた。

「こんな危険なものどこで手に入れたんだ!?この青白い石はウランの結晶なんだぞ!」

そう、B子さんは「ウラン」によって、知らず知らずのうちに被曝して死んでしまったのだ。

都市伝説の解説

ゴイアニア被曝事故が元ネタ

この都市伝説はある「事故」が元になっていると考えられます。それは1987年9月、ブラジルのゴイアニアにあった廃病院で、放射線治療装置から「セシウム137」が盗み出され、犯人がそれを自宅のガレージに保管しておいたところ、家族や隣人が青白く光る「セシウム137」を不思議がり、それを体に塗ったり飲み込んだりして被曝したというものです。「セシウム137」は水に溶けやすく散らばりやすいため、広範囲にわたって汚染地域が拡大し、4名が死亡、250名が被曝するという大事故となりました。後にこの事故は「ゴイアニア被曝事故」と呼ばれ、放射性物質に対しての管理体制を問いただすきっかけとなったようです。

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