117: 名無しさん@おーぷん 2018/06/18(月)18:37:38 ID:fqS
高1の夏、僕のクラスに転校生がやってきた。
名前はA。彼はとっても変わった人間だった。
自己紹介の時も何も話さなかったし、
その上クラスメイトの顔をじろじろ見ながら
「家…公園…車…病院…病院…エレベーター……」などと
意味が分からないことをブツブツ呟いていた。
その不気味さに、クラスのみんなが絶句。
それからというものAは、案の定クラスにもなじめず孤立していた。
だからといって、いつもブツブツと呟いているAは不気味だったので
いじめられたりはしなかった。
ある日、Aが突然授業中にガタガタと震え出した。
「どうしたんだA!」先生が駆け寄ると、
Aは窓から反対側の校舎を指さして
「…向こうの人達は?」
「え?あっちの校舎にいるのは全員2年生だけど?どうした?」
「飛行機…飛行機……飛行機…飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機…
うああああああああああああああああああああああああ」
叫び狂うAに、クラス中が怯えた。
でもみんながもっとAのことが怖くなったのは、この後だったんだ。