富士山の北西に広がる「青木ヶ原樹海」は、面積が30平方キロメートルと広大で、これは山手線の内側の面積に匹敵する。付近にはキャンプ場や自然公園などがあり、樹海の中を通り抜けられる遊歩道も整備されているため、景観の美しさと相まって人気の観光名所である。
樹海は自殺の名所として有名
しかし、樹木が多く深い森であるため、少し道を外れてしまうと元の場所に戻ることが非常に困難である。そのため、「自殺の名所」としても有名であり、遊歩道からそう遠くない所で自殺者の遺体や遺留品が見つかることも多い。
自殺志願者を狙う恐ろしいハンター
このように、毎年多くの自殺志願者が訪れる樹海であるが、彼らとは別の目的を持った人達も多く訪れるのだという。それは、自殺者を狙う恐ろしい「殺人マニア」と呼ばれる人達である。彼らは人を殺すことに快楽を感じる異常人物で、樹海にやって来た自殺志願者を襲って殺すために樹海に潜んでいるのである。遺体は発見されたとしても白骨化しているケースが多く、殺害されたということが分かりにくいため、「殺人マニア」の存在が世に知れ渡ることはないのだ。
都市伝説の解説
殺人マニアにも遭難するリスクが
樹海には遊歩道が整備されているため、この遊歩道に沿って歩けばピクニックや森林浴を楽しむことが可能です。しかし、一歩でもそこから外れて森の中に立ち入ると、特徴のない似たような風景が続いており、足場の悪さも影響してまっすぐ歩けなくなり遭難してしまいます。そのため、「殺人マニア」が存在するのであれば、自分自身が遭難してしまわないように気をつける必要があるといえますね。
方位磁針やGPS機器を使ってハンティングか
ちなみに、樹海では方位磁針が使えなくなるという都市伝説がありますが、これは俗説であり、実際には1~2度程度の若干の狂いが生じるだけのようです。これは樹海の地中が溶岩質のために磁鉄鉱を多く含んでいるためです。また、GPS機器も問題なく動作するため、「殺人マニア」と呼ばれる人達はこういった装備を身につけて樹海の中に立ち入り、ハンティングしているのかもしれません。