社会生活に潜む都市伝説

ハンバーガーの肉

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ハンバーガーの肉

これは、Aさんが某有名ハンバーガーショップでハンバーガーを食べていた時の話だ。
ハンバーガーを食べている最中に、食感に違和感を覚えたAさんは、食べかけのハンバーガーに目を落とした。すると、パンの間に挟まれている肉に、何やら太くて赤い糸のようなものが含まれているではないか。それはよく見るとミミズのように見える。まさかとは思いながらも、店員を呼んでこのことを告げると、店の奥の事務室に連れて行かれた。そこに居たのは店の店長だった。

「絶対に、誰にも言わないで下さい!」

店長はAさんにこう言い、口止め料として数万円を手渡した。
その時、Aさんは全てを悟り、以降その店のハンバーガーは二度と口にしなくなったという。

これぞ都市伝説!そう言えるのがこのミミズバーガーの話。恐らく、ほとんどの人が聞いたことのある内容でしょう。「友達の友達がお金をもらった」など、私も小学生の頃によく聞かされました。
そもそも、このハンバーガーに使われていた肉は、ミミズ以外にも猫やネズミ、カンガルーの肉などといった、様々なパターンが存在します。その中でもミミズの話が主流ですが、それはなぜでしょう?理由は大きく二つあり、食肉業者の中ではひき肉のことを「ミミズ」と呼んでいて、そこから連想したという説と、1965年にアメリカで公開されたホラー映画「THE WORM EATERS」を、日本で公開した時に邦題を「ミミズバーガー」としたため、そこから誤解が広まったという説があります。
いずれにしても、ミミズの肉は扱いにくく、調理する上で膨大な経費と手間がかかってしまうという点から、このミミズバーガーの信憑性はゼロに近いです。他の事例についても、牛肉の方が安上がりとなるため、信用できません。

ちなみにインドなどのヒンドゥー教圏では、宗教上の理由から牛肉が食べられないということで、マクドナルドのハンバーガーは全て鶏肉を用いて作られています。
彼らからしてみれば、ミミズよりも牛肉の方がよっぽどタブーなんでしょうね。

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