人体・医学の都市伝説

扇風機で凍死

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扇風機

夏場の暑い日に、扇風機を利用する人は数多くいるであろう。しかし、扇風機は使いようによっては大変危険なものとなる。

それはある真夏の夜のこと、その日は日中から暑さが厳しく、夜になっても寝苦しい状態が続いていた。
一人暮らしをしている大学生のAさんは、日頃から電気代を節約するために、エアコンではなく扇風機を使って暑さをしのいでいた。その日の夜も当然のように、扇風機を使って暑さを乗り切ろうと考えたAさんは、自分の枕の傍らに卓上タイプの扇風機を置き、電源を入れて就寝することにした。しかしこの時、Aさんは扇風機の首振りをしないままにしてしまったのだ。

そして次の日の朝、Aさんのアパートにやってきた友人によって、Aさんは遺体として発見される。死因はなんと、この真夏の時期としてはとても考えられない「凍死」であった。Aさんの頭部に集中的に扇風機の風が吹き当たることによって、体温がどんどんと失われていき、このような惨事を引き起こしたのだ。

人間は一般的に、寝ている時は体温調節がうまくできないので、首振り機能を使わないで扇風機を使用することは避けた方がよい。

扇風機の風に当たりながら寝た際に、風邪をひいたり気分が悪くなったりすることはあっても、「凍死」で死亡することはまずありえないです。過去に日本では、1970年代に風呂上りに扇風機を使って心臓麻痺で死亡したというニュースが報道されており、そこから「扇風機=凍死」という誤解をもたらしたのかもしれません。
また、凍死の噂だけでなく、扇風機の羽が作り出す独特な風により、窒息する恐れがあるという噂も存在しますが、いずれも科学的な根拠はないそうです。
ちなみに、この都市伝説は韓国をはじめとしたアジア諸国で幅広く信じられており、中でも韓国では、自動車のクーラーを使用する際に窓を少し開けるという習慣をもたらすほど、深く根付いているようです。

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