2ちゃんねるの奇妙な話

母親の教育方針

更新日:

母親の教育方針

226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/10(木) 05:38:47.91 ID:Nn/T1XZq0

私の母親はどんなモノでも一番になれ、そういう母親です。
その教育もあり、私は学力・運動共に学校全体で一番でした。

そんなある日転校生Aがやってきました。
Aは頭はそれほど良くありませんでしたが、素直な子ですぐに打ち解け友達になりました
一緒に夏休みを過ごし、学校が始まり運動会がやってきました。

徒競走で私はAと一緒に走れる!と思って凄く嬉しかったです
Aは運動神経は私と同等位でライバルとしてみていました
そして合図があり、私とAはほぼ同じタイミングで走り出しました
私が全力で走っても、Aは食いついてきて最後の最後で抜かされ私は2位になりました
でも、負けたけど凄く気持ちが良かったです、次は負けないからね!と二人で抱きつき合いました

その夜、私は母に散々叱られました、いっぱい殴られたり、罵声を浴びせられました
でも、次の日の朝、母が物凄く申し訳なさそうな表情で謝ってきました
「今日はご馳走を作るからAちゃんも呼んできなさい」
穏やかな表情で母が言ってきたので私はすぐにうん!と返事を仕返しました。

学校が終わり、Aと一緒に自宅まで帰り、Aと話していると
「ごめんね、ちょっと材料の買い足し行って来てもらえる?」
母が言ってきたので少し考えましたが、うん!と返事をしました。
「私も付いていくよ」 そう、Aが申し出てきましたが、母がすぐ戻ると思うからゆっくりしていて良いのよと言ったので、私もそれが良いよと言いました。
Aはすまなそうな表情をしつつも、じゃあ、そうさせて頂きますと言うのを聞いた後、私は買い物にでかけました。

買い物から帰ったあと、部屋を見渡すとAがいませんでした、母に尋ねると、急用が出来たそうで帰ったみたいです。
ご馳走のメインはほとんど完成しているようだったのでAと一緒に食べれないのは残念でした。
ご馳走を食べながら母と運動会の時の話をして、ご馳走を食べ終わる頃母が
「Aちゃん、うまかったね」と静かに言ったので
「次は負けないよ!」と言い返しました。
母は穏やかに微笑んでいました、二人ながらも楽しい食事でした。

【PC】記事下ダブルレクタングル

【PC】記事下ダブルレクタングル

-2ちゃんねるの奇妙な話

Copyright© 世にも奇妙な都市伝説 , 2008-2024 All Rights Reserved.