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2009.08.27 Thu
最も怖い話
最も怖い話

夏休みのある日、4人の若者がマレーシアへ海外旅行に行き、有名な超高層ホテルに泊まることになった。しかも、彼らが宿泊する部屋は見晴らしの良い100階にあったため、4人はとても大喜びだった。

その夜、4人の若者達が繁華街へ遊びに行こうとフロントにカギを預けた時、支配人から「今日はエレベーターのメンテナンスを行う日ですので、午前0時までには帰って来て下さい。それ以降は朝までエレベーターは使えません」と言われた。

ところが、4人はそんなこともすっかり忘れて遊びすぎてしまい、ホテルに帰って来たのは深夜1時頃であった。案の定、全てのエレベーターが停止していたため、仕方なく階段を使って部屋のある100階まで昇って行くことになった。
薄暗く静寂に包まれた階段を昇って行き、ちょうど50階まで辿り着いた時、1人が「恐い話をしながら1階ずつ昇って行こう」と言い出した。それにはみんなも賛成し、4人で順番に怖い話をしながら階段を昇っていくことになった。4人は疲れも忘れて怖い話に盛り上がり、あっという間に99階まで到達した。

「ふぅ、次で最後か。最後の話は俺だな。いいか、これはマジで怖いからみんな腰を抜かすなよ」
最後に話すこととなった1人が急に真顔でそう言ったため、他の3人も興味津々な面持ちで彼を急かした。
「いいから、早く話せよ」

「あのな‥‥1階のフロントから部屋のカギを貰って来るの忘れちまったんだ‥」




この話のバリエーションによっては、エレベータが使えない理由が「2000年問題」対策であることがあり、その場合は1999年の大晦日に旅行したという設定になります。通常、大型ホテルのエレベーターを一斉にメンテナンスするなんてことは考えられませんから、「2000年問題」を織り交ぜることによって現実味を出しているのでしょう。



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2009.08.17 Mon
取調室のカツ丼
取調室とカツ丼

とある警察署の無機質な取調室、窃盗事件で捕まった容疑者の男を二人の刑事が取り調べていた。
比較的若い刑事が机を叩いて男を問い詰める。
「盗んだのはお前だな!」
しかし、容疑者の男は何も喋ろうとしない。
するとそこに、やり取りを後ろで静かに聞いていた年配のベテラン刑事が介入する。「おい、お前は下がってろ…」
そして、男に優しく尋ねる。
「ところでお前、カツ丼は好きか?」
予想外の言葉に唖然とした男の前に、湯気が立つ美味しそうな「カツ丼」が差し出された。すると、それまで食べる物に困っていた男は涙を流しながら「カツ丼」を口にかき込み、その後で自らの犯行を自供したのだ。

これは全国の警察署でよく見られる光景であり、取調室では刑事のおごりで容疑者に「カツ丼」を振る舞うことが定番となっている。 




戦後しばらくの間、貧しかった日本において「カツ丼」は庶民のご馳走でありました。そんな当時、テレビで放送されていた刑事ドラマに見られる取調室のシーンでは、頻繁に「カツ丼」が登場したのです。それは、「刑務所に入ったら二度とカツ丼なんて食べられないだろう」という刑事の優しさから、自分の安月給で注文した「カツ丼」を容疑者に食べさせると、容疑者はその情けにほだされて犯行を自供するというものでした。
今回の「都市伝説」がそうした刑事ドラマに起因していることは間違いありませんが、実際には取調室で容疑者に「カツ丼」が差し出されるといったことは絶対にありません。それは容疑者が食べ物の食器を刑事へ投げつけることにより、逃走する隙を与えないようにするためで、警察署にある多くの取調室では原則として食事が禁止されています。
2006年9月6日には、埼玉県警所沢署の警部が取調室で被疑者に「カツ丼」を食べさせたとして、懲戒処分を受けるという不祥事がありました。




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